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セント・ルカ産婦人科では不妊治療と一般婦人科疾患(お産以外の女性疾患)の診療を行っています。

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〒870-0823 大分県大分市東大道1-4-5
大分駅上野の森口より徒歩2分

赤ちゃん〜今ならきっと授かる〜講座 卒業生のお話

<2019年2月16日開催>

皆さん、こんにちは。セント・ルカ卒業生のFと申します。
私は2017年3月から約9ヵ月間セント・ルカに通い、腹腔鏡手術と顕微授精を経て妊娠し、昨年7月に出産しました。

私も約2年前、この講座に参加し、卒業生のお話を聞いて、勇気をもらいました。その方は、体外受精で妊娠された方でした。
私は、まさか自分が体外受精までいくとは思わず、「こんなに大変なんだな」と少し他人事のように聞いていました。今となっては、その方が話してくださったことが、身にしみてわかりましたし、とても参考になりました。私の体験談が皆さんのお役に立つかどうかわかりませんが、不妊で悩んでいる方を少しでも勇気づけられたらと思い、お話しさせて頂きます。また、どんな治療をしたかについても、お話しさせて頂きますので、今後の参考になればと思います。

私は、結婚したら、すぐに妊娠するものと思っていました。きょうだいも、親戚も皆そうだったからです。周りに不妊の人がおらず、ましてや不妊治療の経験者もいませんでした。気付けば結婚からしばらくたち、自分より後に結婚した人が次々と妊娠し、このままではいけないと思い、おそるおそる治療に踏み切りました。まずは、近所の産婦人科に1年通いました。子宮にポリープができ、それを除去してタイミングをみたりしましたが、妊娠には至りませんでした。その後より専門的な治療を受けようと思い、2017年3月、セント・ルカに通い始めました。

初めて受診したとき、私と同じ悩みをかかえている人が、こんなにもいるということに驚かされ、同時に不妊治療をしているのは私だけではないんだと少し頑張る気が湧いてきました。

私はフルタイムで仕事をしながら治療をしていました。通勤にも片道1時間かかり、このまま治療と仕事を両立できるのか、とても悩みました。思い切って上司や同僚に相談したところ、理解して頂くことができました。治療は女性の周期に合わせて通院日が決まるので、勤務を急きょ代わってもらわないといけなくなったり、仕事中、薬の副作用で体調が悪くなって、休憩をもらったりと、気を使うことも多々ありましたが、同僚から「この日は勤務代われるからから言ってね」とか「つらい時は相談に乗るよ」など、温かい言葉をかけて頂き、とても心強かったです。

2017年6月には、腹腔鏡手術をして、不妊の原因を調べました。大がかりな手術など、したことがなかったので、とても緊張して、前日は眠れませんでした。でも、これを乗り越えて、絶対に子どもに出会うぞ、と強気で臨みました。私の場合、子宮内膜症と、卵管采に少し問題が見つかりました。不妊の原因が自分にあることはショックでしたが、詳しく知ることができて良かったです。

腹腔鏡手術後は、妊娠しやすいと聞いていたので、期待していたのですが、3ヵ月経っても妊娠しなかったので、診察の時にドキドキしながら「次、体外受精ですよね?」と聞いたのを覚えています。体外受精など未知の世界だったので始める前は不安だらけでした。でも、セント・ルカでは、体外受精教室を開いて、詳しい説明を聞いたり、わからないことがあれば、診療の時にスタッフの方が丁寧に説明してくださったり、とても助かりました。

体外受精の治療に入って、私が一番大変だったのは、卵胞を育てるための注射を約10日間毎日、自宅近くの病院で打ってもらうことでした。これまでの治療で、自宅で排卵誘発の注射を自分で打つことはありましたが、仕事を早退しては、毎日病院に通い注射を打ち、今思えば、この時が一番のふんばり所でした。

その後、12個の卵子を採卵し、顕微授精で8個が受精し、2個が移植できるまでに育ちました。私は通勤でセント・ルカの建物が見える所を通っていたので、毎日心の中で「タマゴちゃん、待っててね。この世で会えるの楽しみにしてるよ」と思いながら通っていました。将来、我が子として生まれてくるかもしれない受精卵があると思うだけでも、治療のつらさがやわらぎました。頑張って育ってくれた2個の受精卵のうち、1個を移植し、妊娠判定の日が来ました。セント・ルカは、患者さんがたくさんいらっしゃって、待ち時間が長くかかることもありますが、妊娠判定の結果待ちほど長く感じた待ち時間はないと思えるくらいドキドキしていました。結果は、陽性でした。この自分の体に、もう一人命がいるという不思議な感覚が嬉しくて、すぐに夫に報告し、とても喜んでくれました。

皆様の中には、治療のことを周りに伝えるか悩んでいらっしゃる方もいるかと思います。私の場合、最初は戸惑いましたが、家族や友人、職場の人に打ち明けたことによって、「実は私も治療したことがあるから、つらさわかるよ」と励ましてもらったり、偶然にも知り合いが同時期にセント・ルカに通っていることがわかり、お互い励まし合いながら乗り切りました。

治療中は、妊婦さんや、赤ちゃんを見るたび、また、友人のおめでた話を聞くたび、「どうして私のところには赤ちゃんが来てくれないんだろう。」とつらくなり悪いほうに考えてしまいがちでした。妊活に良いとされる食べ物や飲み物を試してみたり体を冷やさないようにしたりと、人一倍努力しているはずなのに空回りしているような気がして、涙が出ることもありました。そういう時は、温泉に行ったり友人とランチに行ったりして気分転換しました。

あと、仕方のないことですが、治療はどうしても女性に負担がかかってしまうことが多いです。夫と治療の話をする時も、なんだか自分だけが頑張っているように思えて、つらい時もありました。不妊治療には、ご主人の理解と協力が欠かせません。お2人でよく話し合って、お互いを支え合いながら、たまには気分転換に出掛けたりして乗り切ってください。

皆さんにかわいい赤ちゃんに出会える日が来ることを心より願っております。

私の体験談は以上となります。ご清聴ありがとうございました。


セント・ルカ産婦人科セント・ルカ産婦人科

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