本文へスキップ

セント・ルカ産婦人科では不妊治療と一般婦人科疾患(お産以外の女性疾患)の診療を行っています。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.097-547-1234

〒870-0823 大分県大分市東大道1-4-5
大分駅上野の森口より徒歩2分

赤ちゃん〜今ならきっと授かる〜講座 卒業生のお話

<2017年5月20日開催>

まず始めに、この様な人前で話すのは苦手なので今回この話が来た時はすごく悩みましたが、自分自身が治療をやって来て出産するまでの道のりや葛藤を私自身が話すことで誰かに伝える事が出来るならと思い、今日この場に足を運びました。 

私は結婚したらすぐに子供が出来るという考えでした。まさか自分がなかなか赤ちゃんを授からないなんて考えてもいませんでした。私は結婚を機にずっと働いていた職場を辞め、嫁ぎ先の地で働き始めました。介護の仕事をしていたのでフルタイムで夜勤等もあり、勤務も変則でした。私も夫も一人っ子同士だったので、すぐにでも赤ちゃんが欲しい想いでした。

結婚して1年が過ぎ、妊娠すらしないまま、後から結婚した友達がママになったり、妊娠していく中で私は心からおめでとうとは思えませんでした。なんで自分には出来んの?と思うばかりで友達からのおめでたい報告を耳にする度泣いていました。いつも泣いてばかりで、私は夫に当たることも度々ありましたが、夫はいつも「大丈夫。次はウチらの番やから、コウノトリは今休んでいるんよ」と冗談を言ったりして支えてくれました。

そんな中、職場で結婚して数年、まだ赤ちゃんが出来ないと同じ様な思いをしている先輩が、大分の病院に行ってみようかなという話になり、私自身病院に行かないといけない身体なのか?と認めたくない部分もありましたが、病院に行ったら出来るかな?と期待もしながら先輩と同じ様に通い始めました。その病院は普通の産科なので、子連れママやお腹の大きい妊婦さん、正直私には目にしたくない場でもありましたが、治療の為に通いました。そこではタイミング、人工授精までの治療しか出来なかったので、タイミングから始まり、人工授精と治療してもなかなか授からず、人工授精はたいだい6回ぐらいまでが目途と言われていたので回数を重ね、4回目をしてもうまくいきませんでした。なかなか成果も出ず、気持ちは焦る一方でした。

ある時、一緒に通っていた先輩が、一旦休んでみて身体に良い鍼をしてみるとなり、私もこのまま6回まで続けてやってうまくいかなかったらどうしようという不安から治療を休み、先輩の真似をする様に身体にも良いと言われ、私も鍼を始めたりして過ごしていました。治療を休むとよく赤ちゃんが出来たと聞いた事があったり、少しそんな言葉に期待もしつつ、休んでいる間は病院へ通わなくていいと気持ちは楽でしたが、こんな事で赤ちゃんは本当に来てくれるのかなと不安ばかりでいました。そんな中、職場も結局前の職場が働きやすかったので、前の職場に戻ったりと仕事に忙しくしていましたが、28歳になり30歳までにはママになりたいという想いもあり、夫に専門の病院に行きたいと伝え、セント・ルカに行く事を決めました。専門の病院に行ったら出来るという期待と不安を抱きながら、セント・ルカへ初めて行った時、病院で見た沢山の患者さん。驚きました。私だけでなくこんなにも沢山の人達が赤ちゃんを望み治療をしているのかと…。

それから治療は始まりました。治療や検査、痛みも伴うことも沢山。私はフルタイムで仕事をしていたので、夜勤入りの日や明けに注射に来たりとなかなか休みがうまく取れず、思う様に治療出来ない日もありました。特に夜勤明けで行った日は居眠りしながら待ち合い室で待っていたものです。

私は上司には休みの都合で言っていましたが、職場の仲間には治療をしていた事を言ってなかったので、通院する事も内緒にしていました。仕事中に気分が悪くなりトイレで吐く事も多々ありました。治療をする事は恥ずかしい事ではありませんが、周りの人に治療しよんのやという目では見られたくなかったので内緒にしていました。

治療する中で腹腔鏡をする事になり、私にとっては初めての麻酔や手術。手術なんてした事がなく、手術の日ドキドキと怖いのが表に出ていたのか、手術室へ連れて行ってくれた、ある看護師さんが私の手を握って手術室へ一緒に行ってくれました。あの時は本当に嬉しかったです。手術後、私は少し内膜症があったということで、手術は怖かったけど内膜症もあったのが分かり、手術をして良かったと思います。腹腔鏡後は人工授精をしながら治療し、中には仕事で休みが取れない時は、タイミングをして様子を見ていました。そうやって治療をする中で、次へステップアップしないといけないと自分でも分かってはいましたが、体外受精へ進むと仕事を休めるか分からないし、経済的にも精神的にも大変なのが分かっていたので前へ踏み出す事が出来ませんでした。

そんな時、昔、一緒に働いていた先輩とルカで会いました。その先輩は私がウジウジと悩んでいる間に、どんどん治療を進んでいきました。私は、どんどん進んでいく先輩がうらやましい反面、焦りました。ルカで知り合いに何人か会ったりして妊娠したという人がいたので、また私も取り残されるかもという不安と焦りでした。その先輩に影響されたのもあって、夫にステップアップしたいと伝え、夫も私を待ってくれていたので了承してくれました。体外へ進むと、卵を育てる為、ルカと地元の病院を行き来します。毎日、地元の病院へ注射を打ちに行きました。地元の病院はいずれ出産する病院です。仕事が終わり、高速に乗って注射に地元の病院とルカに行ったりしました。私は注射が終わって帰る時、いつも病院を見て「絶対ここで産むっ!」と自分に言い聞かせていました。

 そして採卵する日、私は卵が沢山出来やすい方だったので、初めての採卵で8個の卵が採れましたが、8個も採れたなら期待も大きかったのですが、それが段々減っていき、8個から5個、最後に残ってくれたのはたった1つでした。最後の1個は先生に、とてもキレイな卵で育ってくれたよと、1つ残ってくれたけど心境としては、たた1つなの?もしこれがダメだったら?とマイナス思考の方が強く不安でした。卵を移植して結果を聞きに行った日、私は半ば諦めていましたが、先生から「反応が出てるよ!」と、びっくりしたのと嬉しさで涙が出ました。その病院の帰り、信じられない気持ちだったので薬局で検査薬を買って、また検査薬を試したのを覚えています。夫にも報告すると、とても喜んでくれました。

 職場には、初期だったので話すか悩みましたが、仕事柄、力仕事だったので話すと、皆喜んでくれました。しかし、喜びも冷めぬ数日後、突然トイレに行くと出血しました。私は出血したらあまり良くないイメージがありました。病院に行くと、後は赤ちゃんの生命力次第と言われ、家でずっと安静の中毎日泣いていました。でも我が子の方が強くお腹にしがみついてくれ、妊娠中は問題なく無事に元気に産まれて来てくれました。夫といつも子供に、親にさせてくれた事、産まれて来てくれた事を感謝して「ありがとう」と言っています。

今、治療を始めようと悩んでいる人や治療をして悩んでいる人、沢山いると思います。私もその気持ち分かります。私もその一人でした。前に一歩進むことで、勇気を出す事で、可愛い我が子を授かる事が出来ました。先生をはじめ、スタッフの皆さんを信じて頑張って来れたからこそ、今があります。大変ではありましたが、我が子を授けてくれた事、心から感謝の気持ちでいっぱいです。私は、治療している事を周りには言わず夫婦で頑張りました。周りに打ち明けていたら少しは違っていたかもしれません。治療は経済的にも精神的にも大変です。治療は先が見えず辛い事も沢山あります。どうかご夫婦で力を合わせて勇気を出して一歩前に踏み出してみて下さい。私も夫の支えがあったからこそ、夫婦で最後まで一緒に頑張れました。皆さんに赤ちゃんが授かれますよう応援しています。

最後までご清聴、ありがとうございました。


セント・ルカ産婦人科セント・ルカ産婦人科

〒870-0823
大分県大分市東大道1-4-5
TEL 097-547-1234
FAX 097-547-1221