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セント・ルカ産婦人科では不妊治療と一般婦人科疾患(お産以外の女性疾患)の診療を行っています。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.097-547-1234

〒870-0823 大分県大分市東大道1-4-5
大分駅上野の森口より徒歩2分

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Document認定看護師・Tのお仕事「ルカ看護部としての日常」 めまぐるしい進歩をつづける高度生殖医療。常に新しい知識と技術を身につける努力がなければ、患者さん一人ひとりが求める医療を提供することはできません。ここでは、日々の激務をこなしながらも、さらなる高みを目指して資格を取得し、専門知識をフル活用するスタッフ6名(1名は産休中)が登場。各セクションにおける有資格者ならではの仕事から、セント・ルカの掲げる'チーム医療'まで語ります。

資格取得スタッフ

  • 看護部師長

    後藤裕子

    日本生殖心理学会認定生殖医療相談士

    入職 2006年4月

  • 看護部 副師長補佐

    手島しおり

    日本看護協会不妊症看護認定看護師
    日本生殖心理学会認定医療相談士

    入職 2009年11月

  • 研究室・培養室 研究室室長

    大津英子

    日本卵子学会および日本生殖医学会認定
    生殖補助医療管理胚培養士

    入職1999年4月

  • 研究室・培養室 培養室室長

    熊迫陽子

    日本卵子学会および日本生殖医学会認定
    生殖補助医療管理胚培養士

    入職1997年4月

  • 研究室・培養室 主任

    城戸京子

    日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士
    日本生殖心理学会認定生殖心理相談士
    日本人類遺伝学会臨床細胞遺伝学認定士

    入職 2000年10月

  • 研究室・培養室 主任

    小池 恵

    日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士
    日本生殖心理学会認定生殖心理相談士

    入職 2004年4月

  • 心理専門相談室

    稗田真由美

    日本臨床心理士資格認定協会 臨床心理士
    日本生殖心理学会認定生殖心理カウンセラー

    入職 2013年4月

Discussion1 資格取得の動機 「患者さんへの的確なアドバイスや丁寧なケアができるように、院内のモチベーション・アップに…」

手島私がセント・ルカに入職したのは20代前半です。患者さんのほとんどが私よりも年上のため、信頼されていない、説得力がないと自分で感じていたので、生殖医療相談士の資格を目指して勉強し、自信につなげたいと思ったのが最初の動機です。資格を取得して、患者さんからの相談にも少しずつ自信を持って答えられるようになりましたが、様々な背景の患者さんがいて、相談回数も増えてくると、患者さん一人ひとりのケースに合わせて的確に答えることができないのではと焦りを覚え、さらなる上達を目指して不妊症看護認定看護師の資格を取ることにしました。

稗田私は臨床心理士としてセント・ルカに入職しました。日々、医師や看護師だけでは解決できない患者さんのメンタルのケアを行っていく中、より不妊症や不妊治療について専門的な知識が必要だと感じるようになり、生殖補助医療という視点から患者さんたちを理解するために、日本生殖心理学会認定の生殖心理カウンセラーの資格を取りました。

熊迫私と大津さんは、日本で「胚培養士」という資格名ができた時の第1期生です。それまでにもエンブリオロジストという名前で専門技術者は存在していましたが、日本哺乳動物卵子学会が認定制度を開始することになり、2001年に初めての受験が行われました。その際にはすでに入職して4年ほど経っていたので、体外受精や胚移植など臨床実務の再確認という感じだったことを覚えています。同じ職場で同じ資格を目指す仲間がいることもモチベーションになりました。

大津胚培養士は基本的には働きながら取得する資格なので、仕事と勉強は常に切り離せないものです。私は中学時代から生物や生命に興味があったので、生殖医療の現場で働けること自体が嬉しかったですし、ここで働く上で必要な資格を取るのは当たり前だったという感覚です。その後、私と熊迫は管理胚培養士の資格を取得しました。同じ施設内に2人の管理胚培養士がいるというのは、全国的に見ても珍しいパターンのようですね。

城戸私が取得した臨床細胞遺伝学認定士という資格は、遺伝子や先天性疾患などについて専門的な知識が求められます。セント・ルカは日本産科婦人科学会が認定する*着床前異数性検査PGT-Aの臨床試験を行う全国4施設の一つに指定されています。染色体や遺伝子、受精卵を正しく解析、診断し、全国レベルの治療がここ大分でもできたらと思い、取得を決めました。言い方を変えれば、「人間」の卵子を選ぶという責任の重さが、勉強をしなければならないと考えるきっかけになりましたし、資格を持つことが患者さんへの証明になるとも思っています。

*着床前異数性検査PGT-A:着床前の受精卵の一部を採り、染色体数を調べる検査。

後藤一般的な診療科目の現場では、看護師の免許を持っていれば、ひと通りの仕事ができます。でも、不妊治療となると、まずこの分野について理解しなければなりません。高度生殖医療専門病院で働く看護師として、患者さんへ的確なアドバイスや丁寧なケアができるようになるため、そして、後輩となる看護師たちが高いモチベーションを持って働ける環境を自らがつくっていく第一歩として生殖医療相談士の資格を取りました。現在は、不妊治療の分野に関わる資格の取得を後輩たちには積極的に勧め、生命の誕生に携わっているという意識を高く持ってもらうよう努めています。

Discussion2 資格の役割 「常に疑問を持って高みを目指すことを求められている仕事の誇りも感じています」

大津管理胚培養士の仕事の一つに、培養室(クリーンルーム)の設計があります。胚培養士の時は与えられた空間、場所で仕事をすればよかったのですが、管理胚培養士となるとそうはいきません。室内のクリーン度設定や、インキュベーター(培養器)の管理と万一のトラブルシューティング、そして、ラボスタッフのモチベーションを保たせる役割も含めた環境づくりを行っています。
 資格は5年ごとの更新で、私にとって2回目の更新が春に控えています。論文や面接の内容などの難易度は上がり、資格を保つことの大変さをまさに実感中なのですが、同時に、常に疑問を持って高みを目指すことを求められている仕事に就いていることへの誇りも感じています。
 また、管理胚培養士には倫理観も求められます。第三者からの提供精子・卵子、代理母出産など、学会が問う倫理観を理解し、自らの倫理観を高め続けることが必要だと私は捉えています。

稗田私は資格を取るために勉強する過程で生殖補助医療の知識を蓄えることができたので、患者さんへのカウンセリングにも大いに生かせるようになったと思います。
 結婚したら子供がほしいと願う精神は人としてとても純粋な部分です。"生命"に対する思いは人それぞれ違いますし、そこをどうケアしていくのか、求められているものは患者さん一人ひとり違うということを理解したカウンセリングの大切さを実感しています。

手島不妊症看護認定看護師を取得してから、本当の意味で自信がついたと思います。特に、患者さんからの信頼度については自分の年齢がコンプレックスになっていたので、そこが大きな変化になりました。患者さんにとっても、大分で不妊治療を受ける際に「認定看護師がいるから」とセント・ルカを選ぶ理由になってもらえたらと思います。最近では、患者さんから資格のことで声をかけられることも増えたので、もっと知ってもらいたいですね。

Discussion3 セント・ルカのチーム医療「専門職同士が患者さんの情報を共有することがセント・ルカのチーム医療だと…」

手島常に連携が取れているという実感はあります。部署をこえて相談や質問のやりとりも頻繁にできますし、情報の共有も欠かせません。患者さんと接する立場として知っておかなければならない情報を把握するため、ラボ主体の検査も任せっぱなしにはせずに納得するまで説明を受けます。

熊迫ラボ代表として、各部署へ責任を持って「患者さんにとってプラスになること」を提案するのは、資格や役職を持っている我々の役目だと思っています。医師の指示のもとで動くという前提はありますが、例えば、受精卵について説明している時に患者さんが自身の過去に触れ始めたり、思いつめたような印象を受ける場合など、心理士へスイッチしたほうがいいと判断する場合はあまり突っ込まずに事実のみを淡々と伝えることに徹して、すぐに心理士へ連絡します。

城戸思いつめて余裕がなくなってしまう患者さんも少なくはありませんから、そういう場合は資格を持っているスタッフの存在を早急に伝えます。患者さんのメンタルの部分や治療内容など、ラボだけでは解決できない事柄も多いので、部署をこえて患者さんを送り出せるのはとても心強いですね。

大津体外受精の説明をしている時に、仕事との両立の不安や、治療の意味がわからなくなってしまった、などの悩みを語り始める患者さんもいます。そのほとんどは、体外受精3回目、4回目の患者さん。その時期から、先が見えない不安で苦しむ人が多くなるというのは院長が医学的に蓄積したデータでも明らかになっています。心理士や認定看護師のもとへ行くように勧めて、落ち着いたらもう一度説明を聞きに来てもらうようにしています。

稗田チーム医療の一環として、患者さんの情報共有は徹底しています。部署同士で常に行っていますが、心理士の場合、カウンセリングの中で治療のことだけでなく治療の周辺にある環境、それに伴う不安や悩みを聴くことが多々あります。守秘義務の範囲内で患者さんの了承を得た上で各部署へ情報を提供したり共有することを心がけています。患者さんへのwell-beingを考え、今どのように行動したらいいのか、誰に伝えたらいいのかなど、いつも考えているような感じです。

後藤普通の疾患とは違い、「子どもがほしい」と思わないかぎり不妊症という病気はありません。望むからこそ、治療を受けても授からないという現実に、患者さんのほとんどが身体的・精神的に深く傷ついています。患者さんがどんな気持ちで治療を受けているのか、同じ病院で働いているスタッフとして、医療者でなくても患者さんの気持ちに寄り添えることが、セント・ルカのチーム医療の理想だと私は捉えています。

城戸だからこそ、今回、受付に生殖補助医療相談士が誕生したことは、とても意味のあるものだと感じます。青木さんへの打診は師長でしたね。

後藤患者さんの背景を知ることは、本来の受付業務には関係ないように思われるかもしれませんが、電話や窓口で最初と最後に患者さんと関わるスタッフがその意味を知ることはとても重要なことです。毎回、治療に通うのが苦痛だと感じていても、受付の対応次第で患者さんの次回のモチベーションも変わります。医師と看護師のチームや、心理士が加わるチームはあっても、受付までが一つの治療、一人の患者さんに対してチームになれる職場こそがセント・ルカだと自信を持っています。

Discussion4 求める人材・新人育成 「自らの意思で学ぶ必要性とそのやりがいを教育してもらったような…」

大津ラボに関しては、門を叩いてくれる人は基本的には生物に興味がある人だと思います。セント・ルカのラボスタッフは、皆が認め合い、サポートしあうチームですが、同じ胚培養士という仕事でも個性がまったく違います。どういう人に適正があるというのではなく、生物や生命のどちらかが好きであったり興味があるということが唯一の適正ですね。

熊迫人工授精や体外受精など技術的な習得は年数がかかりますが、資質的なものは大体3ヶ月でわかります。人間は間違える生き物だけど、胚培養士は絶対に間違ってはいけない仕事ですから、そこは慎重に見極める必要はありますね。高度生殖医療というのは、生命の誕生よりも前の段階から担っています。だからこそ、選んだ精子と卵子が受精した瞬間を初めて見たときは本当に感動しましたし、その責任の重さ、やりがいを感じられる仕事なのだと思います。

手島不妊症に少しでも興味を持つことができれば、勉強する意欲は必ず芽生えますし、勉強しなければ患者さんへの対応ができないということに気づくはずだと私は思っています。私もそうでしたが、自分自身の体のことや生理周期などと重ね合わせて勉強すれば覚えるスピードも早くなるので、とにかく興味を持ってほしいですね。

後藤看護師免許を持っていれば、病棟での勤務や点滴などの処置はできますが、不妊治療に特化したカルテを読むことはできません。不妊という専門分野に就く看護師というのは、まず不妊治療についての知識を身につけなければなりませんが、これを覚えるまでが大変。ホルモン値や排卵周期、排卵誘発剤など専門的な薬剤の名前、私費診療と保険診療の扱い方などは勉強しなければ日々の業務であってもまったく理解ができません。

手島仕事の内容やシフトに慣れて、知識を身につけるまで3年は大変だったことを今でも鮮明に覚えています。通常なら役割ごとに仕事内容は固定されていますが、ここでは基本的にはオールマイティにできることが求められます。入職1年はプリセプターがついて一から指導してくれましたが、基本的には自らの意思で勉強して覚えていくしかない。そういう意識も含め、教育してもらったような気がします。

院長からのメッセージ

セント・ルカはあなたの努力が必ず実を結ぶ職場です

当院には各セクションに資格を持つスタッフがいます。有資格者が周りをインスパイアすることで勉強する環境が自然につくられているのか、 もしくは自ら学ぼうとする意欲のある人材が多いのかは定かではありませんが、受付業務を担当するスタッフから生殖医療相談士が、ラボからは定期的に博士号を取得するスタッフも増えています。看護部は若手からベテランまで、意志が強く厳しい姿勢で仕事に取り組むスタッフ揃い。高度生殖医療は日進月歩のめまぐるしい進化をつづける医療ですから、患者さんに理解してもらうためにも、まず自分が先端医療の知識を身につけ、伝えるスキルを身につけなければなりません。
 実際に意識の高い職場ですから、学会発表の論文作成や資格取得または維持に向けた勉強など、日々の業務以外にもこなさなければならない課題も多くなります。それだけに敷居が高いイメージを持たれているようですが、セント・ルカは努力が必ず身を結ぶ職場です。私たちが掲げる"チーム医療"のメンバーの一員になり、日々スキルアップを目指してくれるあなたからの応募をお待ちしています。

スタッフ取得の認定資格

日本生殖心理学会認定生殖医療相談士

 日本生殖心理学会が開講する「生殖医療相談士講座」を受講後、修了証取得者に認定試験を実施。合格者に資格認定証を授与(5年毎に更新が必要)
「生殖医療相談士養成講座」不妊相談を行う者が患者心理の十分な理解に基づく適切な援助スキルを習得することが目的。生殖医学の基本と最新の見地を医師の講義により学べ、実際の相談に対応できるよう、ロールプレイなどの実習を多く取り入れた、実際に役立つスキル、対応のコツの習得が可能。看護職、心理職以外の者も受講可能。

全国認定生殖医療相談士数 283 (4)名 ( )内は当院認定者数、統計は2016 11.16現在
・日本生殖医療心理学会HP http://www.jsrp.org/index.html

日本看護協会不妊症看護認定看護師

 日本国の看護師免許を有し、免許取得後、実務研修が5年以上(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)あり、認定看護師教育機関(不妊症看護師は聖路加国際大学)で半年・615時間以上の過程を修了ののち、認定審査に合格した者に認定証を交付(5年毎に更新)
 専門分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的とする。不妊症認定看護師の場合は、生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供と自己決定の支援を習得する。

全国不妊症認定看護師数 171(1)名 ( )内は当院認定者数 、2017年12月末日現在
・日本看護協会HP http://www.nurse.or.jp/

日本卵子学会および日本生殖医学会認定生殖補助医療管理胚培養士

 生殖補助医療に対する高度な知識と能力並びに倫理観を有しているものに対する資格。生殖補助医療胚培養士資格取得後5年以上継続して生殖補助医療に携わっているものの中で、博士の学位を取得し、一定数の論文、学会発表を行なっているものが受験資格を得る。
 高度な知識と能力には、培養室の設計、維持及び管理、胚培養士の指導、臨床医師への適切な助言を含む。

・日本卵子学会HP http://jsmor.kenkyuukai.jp/
・日本生殖医学会HP http://www.jsrm.or.jp

日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士

 1年以上の臨床実務経験を有し、生殖補助医療に対して高い倫理観と品位を有する者に対して日本卵子学会が認定する資格。認定に際しては委員会主催の生殖補助医療胚培養士資格認定講習会を受講後、筆記試験および面接試験を行う。
 実務経験にはヒト配偶子、受精卵、胚操作・取扱い、培養液作成、器具の準備、採卵室などの施設管理、保守などの一切を行い、体外受精・胚移植のラボワークのすべての工程を30例以上行うことが必要。

・日本卵子学会HP http://jsmor.kenkyuukai.jp/

日本人類遺伝学会臨床細胞遺伝学認定士

 日本人類遺伝学会が認定する資格のひとつ。染色体検査の適切な実施を推進し、検査の精度と技術の向上を図ることを目的とする。
 学会が実施する認定士認定試験へ合格する必要があり、受験資格には委員会が認定した研修施設において指導士の指導を受けながら臨床細胞遺伝学の研修を2年以上行い、染色体検査を一定数以上実施することが求められる。

・日本人類遺伝学会HP http://jshg.jp

日本生殖心理学会認定生殖心理カウンセラー

 日本生殖心理学会が認定する、不妊・生殖医療にかかわる心理的困難を抱える方への支援を担う心理臨床家のための資格。
 一般心理臨床において不妊体験者をクライエントとした場合に適切な援助が行えるよう、生殖医学、及び、生殖・不妊心理学の基本的知識を習得し、生殖・不妊の問題に専門性を持つ生殖心理カウンセラーとしての基礎知識を学ぶ「基礎コース」と、生殖。不妊の問題に専門性を持つ心理臨床家として必要な知識及び技能を習得する「専門コース」がある。
 所定の教育機関(東邦大学看護学部)で開講される養成講座を受講し、基礎生殖医学、生殖・不妊の心理学に関する講義、ロールプレイなどの実践的な生殖心理カウンセリング演習を学び、講座修了後に基準を満たした者に修了証が、「専門コース」修了者に対し、認定試験を実施し合格者には生殖心理カウンセラー資格登録証が授与(5年毎に更新)

全国認定生殖心理カウンセラー数72(1)名 ( )内は当院認定者数、2017 12.26現在
日本生殖心理学会HP http://www.jsrp.org/index.html


セント・ルカ産婦人科セント・ルカ産婦人科

〒870-0823
大分県大分市東大道1-4-5
TEL:097-547-1234
FAX:097-547-1221
メール:st-luke@oct-net.ne.jp