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セント・ルカ産婦人科では不妊治療と一般婦人科疾患(お産以外の女性疾患)の診療を行っています。

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プレコンセプション・妊活セミナー 卒業生のお話

<2026年2月14日開催>

初めまして。
本日は、私自身の不妊治療の体験についてお話させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

私が不妊治療を始めたきっかけは、周りの友人が次々と出産していく中で、「私はなぜ妊娠しないのだろう」と思うようになったことでした。両親から「赤ちゃんはまだなの?」と言われることもあり、私自身も「赤ちゃんを産みたい」という強い気持ちがありました。正直、赤ちゃんは自然に授かるものだと思っていました。それでも、結婚して三年が経っても授かることができず、年齢だけを重ねていくことが不安でした。

インターネットで調べると、たくさんの情報が出てきて私は不妊治療に関する動画を見ていました。その中では不妊治療に何年もかかって数百万かかったとか、不妊治療を諦めた方の動画もありました。
「私は妊娠できるのだろうか」「高齢出産になってしまうのではないか」と不安を感じながら視聴していました。

そんな時知人を通じて、「丁寧に治療内容を説明してくれる」「ここで治療をしてよかった」という話を聞き、セント・ルカのことを初めて知りました。
少し戸惑いもありましたが、1ヵ月ほど悩み、勇気を出して電話をかけ、予約を入れました。主人も最初は一緒に来てくれて話を聞き、「これから赤ちゃんのために頑張ろう」と、二人で決心しました。

初診では、アンケート、不妊治療の説明、家族の病歴、基礎体温の入力などがあり、診察までに時間がかかりました。院長先生から、多嚢胞性卵巣と診断されました。聞きなじみのない言葉で不安を感じましたが、看護師さんが丁寧に説明してくださり、少し理解することができました。
その後、院長先生から「あなたがなぜ妊娠しないのかは分からない」と言われました。私はその言葉を聞いて、「私は妊娠できる体なんだ」と、心の中で思い少し嬉しくなりました。

先生の指示に従い、タイミング法を4ヵ月ほど行いましたが、妊娠には至りませんでした。
その後、体外受精の話があり、看護師さんの指導を受けながら、自宅で自己注射を行いました。「自分でちゃんと注射できるのか」「刺す場所は合ってるのだろうか」動画と説明書を見比べながら行っていました。

治療を続ける中で、避けて通れなかったのが、金銭面と仕事との両立です。
「自分たちの給料で治療を統けられるのだろうか」「仕事に穴をあけて、会社の人に迷惑をかけないだろうか」
この二つが、心配でした。
実際に治療を始めてみると、保険診療だったため、思っていたより一回あたりの金額は高くなく少し安心しました。
会社になるべく迷惑をかけないよう、治療の日は午前中のみ勤務し、その後に通院する日もありました。不妊治療をしていることは伝えられず、「用事があるので」と言って早退させてもらっていました。

悩みは尽きませんでしたが、それでも次に進もうと決めた先にあったのが「採卵」でした。
採卵の日、主人が車で送ってくれました。待合室でドキドキしながら待ち、手術着に着替え、麻酔を打たれました。すぐに視界が暗くなり、夢を見ているような感覚でした。先生や看護師さんの声が聞こえ、「終わりました」という一言で、周りが明るくなりました。病室に戻り、お弁当を食べ、半日入院しました。動くとお腹がズキズキとした痛みがあり、電車通勤で駅まで歩くのも、階段の上り下りも、とてもつらかったです。薬を処方され、その日は一日寝たきりでしたが、翌日には痛みもなくなり、ほっとしました。

数週間後、移植の日を迎えました。モニターで卵が移植される様子を見ながら、数分で終わりました。痛みがなかったため、「本当にお腹に卵が入ったのかな?」と思いました。判定日まで2週間ほどありましたが、ネットの動画で妊娠した方の体験した話で妊娠すると体が暖かくなると知りました。
その動画の数日後、早朝に犬の散歩をしていると、何もしていないのに体がぽかぽかする感覚がありました。
「もしかしたら、妊娠したのかな」そう思いました。

「もし妊娠じゃなかったらどうしよう」と思い検査薬を使う勇気はなく、次の通院日まで待ちました。血液検査の結果を待つ時間は、希望と不安が入り混じった、何とも言えない時間でした。先生から「おめでとうございます」と言われたとき、何のことか分からず、しばらく頭が真っ白でした。
「私、妊娠したんだ。赤ちゃんがお腹にいるんだ」心の中でそう思い、静かに喜びました。

不妊治療は、何年もかかるものだと思っていました。ですが私は、体外受精一回で妊娠することができました。嬉しい気持ちと同時に、今もつらい思いをしている方がたくさんいることも感じています。治療を通して感じたのは、不妊治療は、身体だけの問題ではないということです。金銭面、体の痛み、将来への不安。たくさんのことを抱えながら、決断を重ねていく時間でした。

今振り返ると、あのときの私は、十分に頑張っていたと思います。
結果がどうであれ、迷いながら選び続けた時間そのものに、意味があったのだと思います。
不妊治療において、どこまで進むか、いつ立ち止まるか。その選択は人それぞれです。
今、治療中の方、つらい思いをされている方もいると思います。不妊治療は、とても孤独を感じやすいものです。でも、同じように悩み、迷いながら進んできた人が、ここにもいます。

この話が、「自分だけがつらいわけじゃない」そう思えるきっかけになれば嬉しいです。私が治療を通して感じたことは、「焦らなくていい」ということです。
諦めかけていた私が、セント・ルカに出会い、新しい命を授かることができました。本当に感謝しています。私はもっと早くに不妊治療を行えばよかったと過去の自分に後悔しています。セント・ルカでは治療に関する勉強もできるので新たに知った情報がたくさんありました。今、治療をされている方は先生たちを信じて、自分に自信を持って下さい。
本日は、私の体験を聞いてくださり、ありがとうございました。


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