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<2025年11月22日開催>
今日は私自身の不妊治療に至った経緯や、その中で感じたことをお話させていただきます。
このお話が治療を迷っている方や不安に感じている方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。
私は30歳になる年に結婚し、大分に引っ越ししてきました。
しかし、半年経っても授からす、さらに生理痛がひどくなったり、生理以外の出血があったりと気になることが増え、人生で初めて近所の産婦人科を受診しました。
そのままそこで不妊治療を始めました。
治療はタイミング法から始めましたが、何度繰り返してもうまくいきませんでした。
周りの友人や職場の人が次々と妊娠・出産していく中、「私はこれからどうなるんだろう」「いつか子どもを授かれる日が来るのだろうか」そう思わない日はありませんでした。そんな時、セント・ルカで子どもを授かった友人に勧められ、転院を決めました。
転院して驚いたのは、治療前にセミナーがあり、身体のことや治療について学べたことです。不妊症や不妊治療についてちゃんと理解したい私にとって、これはとても安心につながりました。さらに、検査結果を紙でもらえたり、治療のステップごとに同意書があったり、夫婦で同じ理解をしながら進められる仕組みがあり、「納得しながら治療できている」と感じられました。
検査の結果、私は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」だと分かりました。
治療の進め方は人によって異なると思いますが、私たちはタイミング法から始めました。排卵を誘発するために自己注射をしながらタイミング法を行い、その後、多嚢胞性卵巣症候群の治療のため、卵巣に小さな穴を開ける「腹腔鏡下ドリリング手術」を受けました。初めての手術にとても緊張したのを覚えています。そしてその後、体外受精に進み、結果的に顕微授精で授かることができました。
私はフルタイムで働きながら治療をしていました。
治療中は、仕事でもプライベートでも「治療を意識しない日」はなかったように思います。だからこそ、毎月生理が来るたびに落ち込み、期待が大きいほど、その反動も大きかったです。周りの妊娠・出産の報告すら辛くなり、子どもを見るのも苦しい時期がありました。そんな自分に、自己嫌悪になることもありました。
不妊治療に偏見を持つ人は、私の周りにはいませんでしたが、同情されたり余計なことを言われたりしたくなかったので、不妊治療をしていることを話したのは夫と私の両親、不妊治療で子どもを授かった友人のみでした。
そんな中で、私にとって支えになったのは夫の存在でした。
病院の皆さんや家族の支えのおかげで、セント・ルカで治療を始めて1年で妊娠に至りました。学校の授業では「妊娠しないための知識」をたくさん学びましたが、実際には妊娠・出産は奇跡の積み重ねなのだと知りました。
今までの人生で、こんなにも自分の体と心に向き合うことはなかったと思います。
もし今、不安や迷いの中にいる方がいたら、ひとりで抱え込まずに、家族や病院の方、同じ治療をしている仲間など、誰かに気持ちを話すことが、きっと心を支えてくれると思います。また、治療以外に、自分が楽しめることをして息抜きをすることも大切です。
ご自身の心と体を大切にしながら、ゆっくり進んでください。
治療を頑張っている皆さんのもとに、赤ちゃんが授かりますように心から願っています。
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