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PGT-Aとは、体外受精で採取し胚盤胞に発育した受精卵の一部から染色体の本数を調べる検査です。
人の染色体数は46本ですが、形態良好な胚盤胞へ発育した受精卵であってもある程度の割合で染色体の数的異常があることが知られており、着床しない原因や流産の原因となります。
そこで、受精卵の一部の細胞を採取し、染色体の数的異常を調べ、過不足の無い受精卵を移植することによって着床率を上げ、流産率を減らすことが可能かを調べる目的で実施されることになりました。
胚盤胞から採取した細胞は5から10細胞程と少なく、このままでは検査ができません。
まず最初に細胞に 含まれるDNAを検査できる状態へ増幅します(全ゲノム増幅)。
その後、増幅させたDNAを次世代シーケンサーという機器を用いて解析することで染色体数の過不足を調べます。
日本ではこれまで倫理的側面からPGT-Aは禁止されてきました。
しかし、次世代シーケンサーなどの 解析方法が新たに開発され、海外で妊娠率の向上、流産率の低下が報告されるようになり、
日本国内に おいても高齢患者さんの増加や原因が分からずに 流産を繰り返す患者さんが多くいる現状を鑑み、2017年より日本産科婦人科学会主導のもと、当院を含む国内4施設においてPGT-Aのパイロット試験が実施されました。
メリット
・染色体数が正常の受精卵を移植することで妊娠率の向上が期待でき、何度も胚移植を繰り返すことを回避できる。
・染色体数の過不足が原因で起こる流産を回避できる。
デメリット
・胚盤胞から数細胞を採取することで受精卵へダメージを与える可能性がある。
・診断の精度は100%ではない為妊娠の可能性がある胚を廃棄することが考えられる。
・検査結果によっては正常か異常か明確に判断ができない場合がある。
パイロット試験の結果をふまえ、2020年1月より日本産科婦人科学会によりPGT-A特別臨床研究が開始となり、当院も研究分担施設として認定され、参加してきました。
この研究は2022年8月をもって終了し、9月より新見解・細則に則り実施されます。
*上記以外にも条件があり、除外基準に当てはまる場合は対象となりません。
必要事項全てを行い、PGT-Aを希望する場合は同意書を提出していただき、
PGT-Aの体外受精のための排卵誘発を開始します。
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